Merenda di oggi

イタリアで美術史を学びながら10数年暮らした後、2017年6月日本に完全帰国。美術のことなどを中心に、日々思うちょっとしたことを思うがままに綴っています。

2018-01-01から1年間の記事一覧

女の一生 二部・サチ子の場合、遠藤周作

「沈黙」「女の一生 一部」と読み進めてきたが、この3冊を読めば長崎におけるキリスト教迫害の歴史をざっと知ることが出来る。この「二部・サチ子の場合」は、隠れキリシタンというよりも、「殺すなかれ」と幼いころから教えられてきたのにのに、戦争で敵を…

フランスの美しい村を歩く、寺田直子

1982年に発足した「フランスの最も美しい村」は今やイタリアやどいつなどヨーロッパ中に広がっている。 伝統文化・史跡を数多く抱えたフランスの地方に点在する小さな村の歴史的価値の向上と保護、さらに観光地としての魅力を高め、経済の活性化を目的として…

沈黙、遠藤周作

「女の一生」の前にこちらを読んでいました。こちらの方が遠藤周作の隠れキリシタン関係の本としては有名。こちらの主人公は一人の外国人宣教師。「神」とは何か、信仰とは何か…キリスト教徒ではなくても考えさせられる。やはりこの本は傑作だ。 ★★★

女の一生 一部・キクの場合、遠藤周作

大浦天主堂のことと最後の隠れキリシタン迫害の歴史を知りたければこれ。「沈黙」よりもある意味重いかも。人間はどうして姿を見せない「神」をこれほどまでに信じることが出来るのだろうか… ★★★

長崎と天草の教会を旅して

先日新たに世界遺産に登録されたばかりの「潜伏キリシタン関連の遺跡」の一部を巡って来た。戻ってきて、もっと色々知りたくなって図書館で借りたうちの1冊。(これは読み終わったあと非常に気に入ったので購入した。)この本にもあるように、これらの遺産は…

ミトン、小川糸

暖かい。それは本の中に出てくる手作りのミトンのせいだろうか?小川糸特有の世界感あふれる文章に添えられた平澤まりこの版画によって物語の映像化を容易にしてくれる。 ★★☆

クリスマスって なあに、ディック=ブルーナ

昨日新宿駅で道を間違えたら偶然古本市に遭遇した。なにげなく見ていると、気になる本を発見。昨年残念ながらお亡くなりなったディック・ブルーナの絵本。日本では「うさこちゃん」シリーズで有名な「ミッフィ」の生みの親。こんな絵本を出していたなんて知…

スイート・ホーム、原田マハ

丘の上に立つ素敵な洋菓子屋「スイート・ホーム」を取り巻く人間たちにスポットを当てたオムニバス小説。人生には色々なことが起きるけど、どんなに疲れた時も、心を込めて作られた甘いお菓子は、乾いた心に常に栄養を与えてくれる。そんな洋菓子店に行って…

やっぱり食べに行こう。原田マハ

これ、先日読み上げた「フーテンのマハ」と内容がダブっていた。あっちを先に読んだ方がいい。いや、反対でもいいのか?う~ん、面白いことは面白い。でも2冊にする必要有るんだろうか…書籍代、バカにならないんですけどね。 ★★☆

フーテンのマハ、原田マハ

「とにかく旅が好き!」という原田マハの取材旅行エッセイ。これを読んで、旅に出たいと思わない人は少ないのでは?★★☆

「本をつくる」という仕事

一冊の本が出来るにあたり、どれだけの人の手が、どれだけのスペシャリストの手がかかっているか、なんてことは考えたことがなかった。活字をつくる人製本マイスター今は数少なくなった活版印刷の達人校閲者紙職人より美しい本に仕上げる装幀のプロ世界の本…

星明りの村

フランス・ロマネスク聖堂紀行ということで楽しみに読んだ。専門家ではない作者は、聖堂について詳しいことを語らないし、写真すらない。(個人的にはせめて写真くらいは載せて欲しいと思うのだが…)だからなのか、作者の旅路が容易に想像できる。普段一人旅…

オリジン ダン・ブラウン

オリジン 上 作者: ダン・ブラウン,越前敏弥 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/02/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る オリジン 下 作者: ダン・ブラウン,越前敏弥 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/02/28 メディア: 単行本 この…

プーリアの太陽

プーリアの太陽 南イタリアで叶えた夢 作者: 濱田幸子 出版社/メーカー: 文芸社 発売日: 2017/12/01 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 20年前、今だって不便な南イタリアの片田舎の星付きレストランに単身乗り込み修行した経…