「ゴッホ 最期の手紙」ジャパンプレミア
「ゴッホ 最期の手紙」のジャパンプレミア試写会に当選して行って来た。
特別ゲストとして、日本語吹き替え版でアルマン・ルーランをやった山田孝之とその父ジョセフ・ルーランをやったイッセー尾形、そして日本人で唯一このプロジェクトに参加した古賀陽子さんの挨拶があった。
ゴッホがテオに宛てた最後の手紙を郵便配達人ジョゼフ・ルーランの息子アルマンが届ける旅。ゴッホの死の真相に迫るアートサスペンス映画。
とテーマも興味深いが、この作品の真骨頂はアニメでもなく実写でもないその映像。
「ゴッホ 最期の手紙」はゴッホの映画をモチーフにその最後の日々を実写映像で撮影したのち、一コマ一コマを世界中から集められた100人以上の画家の手でゴッホタッチに正確に油彩画で描き直させた前代未聞の作品。総枚数62450枚!!
あの有名な作品に息が吹き込まれ、動きが加わってゆく。
前評判通り、素晴らしい作品だった。
個人的にはこの映画は吹替で見るのがおすすめ。
なぜなら絵に集中したいから…しかし字幕版がどうなっているのかも気にはなる。
11月3日より公開
古賀さんの詳しい作業についてはこちらに詳しく載っていた。
62,450枚からなる動く油絵!画家・古賀陽子さんが語る『ゴッホ~最期の手紙~』制作の裏側|ポーランドのアトリエに3ヵ月篭り580枚描く「絵に対する情熱の強さがゴッホの絵の魅力」 - 骰子の眼 - webDICE
なお24日から始まった「ゴッホ展」で作品復元プロジェクトで制作した習作の1点が展示されている。
通訳 ディエゴ・マラー二
なんとも奇妙な小説だ。
イタリア語からの翻訳ということで興味を持った。
翻訳小説特有の言い回し、というよりイタリア語独特の修飾の多い文章。
それなのに読みにくい感じがしないのは、訳者の技術だろう。
とにかくわけが分からない、そして最後はちょっと肩透かし。今まで人殺しや強盗までしてきた主人公は一体何?
物語の核はもともと同じ言葉を話していた人類が「バベルの塔」によって違う言葉を話すようになったこと。その最古の共通言語を取り返す手段は?
訳者は言う
「読み終えたときには、外国語を身につけることもまた、自分で選択できない母語と同じくらい運命的な出会いであり、言語を選んだつもりでいる人間が逆に言語に選ばれているという思いが強くなるのではないだろうか。」
私がイタリア語を話すことになったのも、そうなのか?
とにかく奇妙な作品だった。
★☆☆
総理の夫 原田マハ
時節柄よろしく原田マハさんの「総理の夫」を読んだ。
日本初の女性総理大臣の誕生を夫の立場で見つめたフィクション。
背景はまさに今の日本と同じ。
莫大な負債を抱え、少子高齢化問題、原発問題などなど問題が山積みの日本。
政治家は私欲の為にしか動かず、与党が長年政治を牛耳っている。
そこへ誕生した日本初の女性総理大臣は、国民に寄り添い、日本の未来のために消費税アップするなど、今までの男性総理大臣がなしえなかったことをやっていく。
全ては未来の日本のために。
いやはや、原田マハさんの美術系の小説が好きで読み始めたが、最初はそれらほどスピード感もドキドキもないなぁ、と思っていたのだが、「第2次相馬内閣」が発足された辺りから一気にのめりこんだ。
最後の書き方がちょっと物足りない気がするけど、やはり面白い。
この時期にこの本を読むとますます現実と比べてしまいがっかりする。
もし小池さんが日本人初の総理大臣になったとしてもこうはいかないだろう。
小説は小説だ。
でももしこんな人物が現れたら、と思わずにはいられない。
小説は面白い。
ただ安倍総理の妻のあとがき…
ここ数年のごたごたが起きる前の事ですから仕方がないですけど、違和感有りあり。
★★☆
ボロニアハム
ボロニアハム
Bologna ham
これってイタリアのボローニャの事だよね?
そして国産鶏肉使用?
ハムなのに鶏肉?
「ねじ曲げられた『イタリア料理』」にもあったけど、どうしてこういうネーミングの得たいがしれない”イタリア風”の食べ物が日本には結構あるんだろうか???
Bolognaのハムと言えばMortadella(モルタデッラ)だが…
日本では、モルタデッラをボローニャ特産のソーセージとしてボローニャソーセージないしボロニアソーセージ(ボロニアはボローニャの原音主義的呼称・表記変更以前の呼び方)とも呼ばれている。
ただし日本農林規格(JAS)による規定では、ボロニアソーセージは単に「畜肉を挽肉にして牛の腸ないし36mm以上の太さのケーシングに詰めたもの」となっており、これは同JASで規定されたフランクフルトソーセージ(豚の腸ないし20-30mmの太さのもの)およびウインナーソーセージ(羊の腸ないし20mm未満の太さのもの)と内容物の点で違いは設けられていない。(Wikipedia参照)
何だかなぁ…